口は呼吸するための器官ではない?
みなさんは運動するとき、どのように呼吸していますか?
運動して息があがると口で「ハッハッ」と呼吸をするのが普通だと思っている方も多いかと思います。
ですが息があがったときに口でハアハアするのは犬くらいのものです。しかもその犬すら息をたくさん取り込む為でなく、体温調節のためにハアハアしています。ほとんどの動物は口で呼吸はしません。
つまり本来、口は息をするための器官ではないということなんです。
口というのは食べ物を食べるための器官です。口が呼吸をするための器官だとしたら食事のたびに酸欠になってしまいます。
一方、鼻は匂いを嗅ぐ器官ですから息を吸って初めて役割りを果たせます。このように考えても人間は鼻で呼吸するのが正しいわけです。
運動時も鼻呼吸が一番
このように人間は本来鼻で呼吸するのが正しいわけですが、運動時においても鼻呼吸が推奨されます。
その理由はたくさんありますので紹介します。
鼻は空気をきれいにしてくれる
鼻で呼吸をすると鼻毛や粘膜が空気のごみをキャッチして肺に入り込むのを防いでくれます。
また温度や湿度なども調整されるので、これもまた気管や肺への負荷を和らげてくれます。
鼻で呼吸した方がたくさん酸素を取り込める
鼻で息を吸うと、鼻の粘膜の神経が刺激され気管などの空気の通り道が広がります。
一方、口で呼吸すると口を開けるときに喉が狭まるので息の通り道は狭くなります。
また、鼻で吸った方が入口が狭いので勢いよく空気が肺に取り込まれます。それによって肺が大きく押し広げられるため酸素をたくさん取り込むことができます。
疲れにくくなる
鼻で呼吸した方が楽にたくさん酸素を取り込めるので、運動時に疲れにくくなります。
これは実際にやってみるとよく分かるので試しに比べてみてください。
鼻呼吸の方が圧倒的に疲れにくいですし、運動のパフォーマンスも上がります。
口で呼吸すると姿勢が悪くなる
口で呼吸すると喉が狭まるため、首を伸ばして顎を前に出すような姿勢になってしまいます。
これが慢性的になると姿勢が悪くなり運動のパフォーマンスにも影響してきます。
鼻づまりなどがある人は治そう
鼻づまりなどがあって鼻で呼吸がしづらい人は鼻づまりをしっかり治した方がよいです。
鼻でしっかり呼吸ができるようになれば上記のようなメリットを得ることができ運動のパフォーマンスも向上すること間違いなしです。
まとめ
僕は以前ジョギングをするとき鼻で吸って口で吐いていたんですが、鼻で吸って鼻で吐くように変えただけでかなり走るのが楽になりました。
運動時の呼吸で口を使っている人は、鼻だけで呼吸するように心がけてみてください。かなり変わるはずです。