桑田佳祐 最新アルバム「がらくた」完全レポート! 

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ソロ30周年の節目。新作アルバムをリリース!

2017年は桑田佳祐がソロデビューをしてから30年という節目の年。その節目の年に桑田さんが最新アルバム「がらくた」をリリースしました!

発売初日から勢いよく売り上げを伸ばし、初週には16万枚を売り上げ、見事オリコン1位を獲得。またその他のチャートでも1位を総ナメにし、音楽シーンのトップアーティストであることを見せつけました。

今回はそんな話題の最新アルバム「がらくた」を完全レポートしていきたいと思います!

桑田佳祐「がらくた」完全レポート

タイトル「がらくた」の由来は?

まずは気になるタイトルですが、一体何故桑田さんは今回のアルバムを「がらくた」と名付けたのでしょうか。

インタビューなどで桑田さんが話していた内容をまとめると、これには主に二つの理由が挙げられます。

一つ目は敬愛するポールマッカートニーのからの影響です。桑田さんはビートルズの大ファン。特にポールマッカートニーが大好きです。

そんなポールファンの桑田さん、ポールの「Junk」という曲が大のお気に入りなのだそう。「Junk」を日本語に訳すと「がらくた」という意味になります。桑田さんはここから今回のアルバムのタイトルを持ってきたそうです。

桑田さんはこの「Junk」という曲が学生の頃からお気に入りで、いわく「この曲を聴いて死ぬのをやめた」とか。学生時代のセンチな気分をこの曲が癒してくれたようです。

そんなわけで桑田さんは若いころから「いつか【がらくた】というタイトルを作品につけよう」と思っていたと語っています。

では一体何故、桑田さんが若いときから温め続けてきた「がらくた」というタイトルが今回のアルバムでつけられることになったのか、それについては二つ目の理由で語られています。

今回のアルバムが「がらくた」と名付けられた二つ目の理由はアルバムのコンセプトにあります。

今回のアルバムはソロアルバムということもあり、程よく力の抜けたアルバムとなっています。アルバム作りの相方としてキーボーディストの片山敦夫さん、エンジニアの中山さん、プログラマーの角谷さんの3人を据え、小ユニットのような感じで作られたのが今回のアルバムです。

このことから分かるようにサザンのようなバンド体制の曲作りではなく、少人数制でシンプルに仕上げられていったのが今回のアルバムの特徴であります。打ち込みやサウンドエフェクトが多様されていたり、一方で非常にアコースティック感が強い曲があったりミニマルな雰囲気が漂っています。

そんなある意味「小品」のような曲が合わさって出来たアルバムだからこそ、桑田さんは今回のアルバムを「がらくた」と名付けました。

「いとしのエリー」や「TSUNAMI」のようなパブリックに向けて大きく振りかぶった曲ではなく、一人ひとりがパーソナルに楽しめるような力の抜けた曲を集めたアルバムだからこそ「がらくた」というタイトルになったというわけです。

ジャケットがデザインが良い

今回のアルバムはジャケットも秀逸です。ラバーダックと呼ばれるアヒルのおもちゃが5匹並んだだけのジャケットとなっています。

なんか良いですよね。何の意味も持たないノンポリシーな感じが正にがらくたって感じで。

ジャケットのデザインを手がけたのはクリエイターの千原哲也さんという方で、大のサザンファンなのだそう。憧れの人と仕事で関われるなんて羨ましい限りです。

収録曲紹介

1 過ぎ去りし日々(ゴーイング・ダウン)

アルバムの一曲目を飾るロックンロールナンバー。とは言ってもゴリゴリに仕上げたものではなくサウンドエフェクトなども多用した宅録感のある雰囲気。間奏もよくあるソロプレイをするかと思いきやコーラスとサウンドエフェクトが広がりを見せるユニークなアレンジ。手のひらサイズと言った感じだがライブでどうなるかが楽しみな一曲。

歌詞は今の桑田佳祐だからこそ書ける歌詞とも言えるパーソナルなもの。ワンオクロックなんかも歌詞に出てきて桑田さんが若い人の音楽にもちゃんと睨みを利かせている(笑)のがよく分かります。

後奏のかっこいいスライドギターは桑田さんが弾いてるかと思いきや、実はザ・サーフコースターズの中重雄さんが弾いてる。

2 若い広場

NHKの朝ドラ「ひよっこ」の主題歌となった曲。イントロの「pon pon pon~」が爽やかな朝にピッタリと評判も上々でした。曲調としては朝ドラの時代設定(1960年代)にも合った非常に懐かしさ漂う曲調で、なんとサビが一回という大胆な構成。

歌詞に出てくる「リル」は人の名前。「上海帰りのリル」なんて言う曲が昔あったそうですが、歌詞の語感の都合でリルを使っただけで特別に深い意味はないのだそうです。

3 大河の一滴

UCCコーヒーのCMに使われていた曲。リズムが打ち込みで割と流行っぽいサウンド。2番の歌詞はボブディランの曲のタイトルからの引用。桑田さんは数年おきにディランかぶれになるそうです。今がちょうどその時期ってことですかね?ノーベル賞も取ったし。

サビの「逢わせて 咲かせて」とか「酔わせて イかせて」みたいな畳みかける曲調が桑田さんのボーカルのカッコよさを惹きたてます。歌詞の内容は渋谷を舞台にした男女関係。間奏のセリフの掛け合いを原坊とやれば良かったのに・・・とか思いましたが、さすがに生々しいですかね(笑)

すでに年越しライブやロッキンジャパンフェスなどで披露されていますがライブ映えのする一曲です。

4 簪/かんざし

片山さんの弾くピアノがフィーチャーされた曲。ダークでジャジーな曲調はレオンラッセルのマスカレードを彷彿とさせる。まるで前年に亡くなった彼への追悼歌のようにも思えます。が曲自体は彼が無くなる前から出来ていたみたいなので特段そういった意味はなさそう。

コントラバスやホルンが入ってくるアレンジを「和モダン」と形容する人もいて、桑田さんもこの曲を聴いてると竹林が見えてくると言っています。

が僕には竹林見えませんでした・・・。もっと精進します・・・。

5 愛のプレリュード

JTBのCMで使われていた曲。CMのロケ地がハワイということで曲調もハワイアン。サビで原坊のハモリが入ってくる。原坊いれば怖いものなし。最強のアンサンブル。

「ちょっと!ハワイといえばムクちゃん(サザンのベーシスト関口和之)でしょ!」という人はサザン通。サザン検定2級を差し上げます。

6 愛のささくれ~Nobody loves me

WOWOWのCMソング。現代的なR&Bといった曲調。桑田さんの曲に出てくる男の恋愛は絶対と言っていいほど上手くいかない。可哀想なほど上手くいかない。基本クヨクヨ、ネチネチ、ムラムラした男の歌。

バックでずっとギターのリフがなってる。桑田さんは実はリフメーカーでもある。Yin Yangのリフも桑田さんが考えたもの。桑田さんの曲のリフは結構、というかほとんど自分で考えたやつ。桑田さんは永遠のギター少年なのだ。

7 君への手紙

大のサザンファンである内村光良さんが主演・監督を務めた「金メダル男」の主題歌。ウッチャンが直々の手紙に映画のラフ版のDVDを添えて主題歌を書いてもらえないかお願いしたそうです。

ウッチャンからの手紙を受け取った桑田さんは手紙の内容や映画の素晴らしさに感動。OKの返事の代わりに即行で曲を作って、CDに入れて贈ったそうです。まさか引き受けてもらえると思ってなかったウッチャンは曲を聴いて男泣きしたとか。

もうなんかいい話過ぎて、この話を映画にしろよって感じですね。最近のウッチャンの活躍ぶりを見てると人柄の良さが周りからの信頼を生んでいるんだなってのがひしひしと伝わってきます。ホント、日頃の行い大事です。

曲はアコースティックな曲調で、控えめなドラムやピアノが歌を惹き立てつつ後半に向かってしっかり盛り上がっていく。桑田さんからウッチャンへのメッセージがよく伝わってきます。

8 サイテーのワル

バンドサウンドでありながらボーカルにオートチューンがかかっているという風変わりな曲。桑田さんの声は加工されても魅力的です。ちなみにオートチューンはperfumeとかが使っている声をケロケロさせるアレです。そうアレ。

ドラムを叩いているのは河村カースケさんという日本で一番忙しいドラマー。ほんと色んな人のサポートでドラム叩いてます。テレビとか見てて髪と髭が長いドラマーが出てきたら、その人が河村カースケさんです。最近では星野源さんのサポートもしてる。マジで引っ張りだこだから多分この人影武者3人くらいいると思うよ。見た目も武者っぽいし。

歌詞の内容はゴシップ批判というタイムリーなもの。文〇砲とかネット流出とかアレコレに不満をぶつける男の悲哀。マイケルジャクソンがタブロイド・ジャンキーという曲でゴシップに群がる人々への批判、またその標的にされた自分の怒りを表現していましたがそれを思い出しました。

コンプライアンスだの忖度だの、最近ほんとに息苦しい世の中になってしまいましたよね。

9 百万本の赤い薔薇

フジテレビの情報番組ユアタイムのテーマソング。歌詞に出てくる紗椰はユアタイムのメインパーソナリティを務める市川紗椰さんのこと。ここを不特定名詞にして逃げるのではなく自分もユアタイムの一員なんだというつもりで紗椰さんの名前をそのまま入れることにしたのだそうです。「oh oh ショーンK~」みたいな歌詞じゃなくて良かったホント。

ストリングスなどが入っていて派手な曲。アレンジには原坊も加わったそうです。明るい曲調で非常にリズム感がよくノリの良い曲。個人的には山下達郎っぽいなとか思いました。

10 ほととぎす[杜鵑草]

こちらも片山さんのピアノがフィーチャーされた名バラード。アルバムリリース前にラジオで先行オンエアされたときから非常に評判が良く、本アルバムの中でも人気上位の曲。

「いとしのエリー」「真夏の果実」「TSUNAMI」等々、バラードをやらせたら右に出る者はいない桑田佳祐の真骨頂。とはいえ先述の曲とは差別化も図られ、大々的なバラードではなく全体的に爽やかさとリラックスしたムードが漂う曲。次の曲との流れも良く、これぞ桑田佳祐!って感じ。

個人的には山口百恵さんや松田聖子さんが歌ってもしっくりきそう。というか歌ってほしい。

11 オアシスと果樹園

JTBのCMソングで愛のプレリュードとは姉妹ソング。今回のアルバムは桑田さんにしては珍しく歌詞を先に作った曲が多い。(桑田さんは普段メロディーから先に作る)

この曲も歌詞から先に作ったそうで、言われてから聴いてみると確かにそんな気がするようなしないような。

歌詞はハワイがらみだが曲調はノンハワイ(そんな言葉ないけど)。パーカッションなども入ってきて勢いがある曲。原坊のコーラスも相まってサザンぽさが溢れる曲。ライブで盛り上がりそう。

12 ヨシ子さん

先行シングルとしてリリースされ世間に衝撃を与えた曲。初めて聴いたとき「天才かよ」って思いました。こんだけキャリアがある人がこんなに攻めた曲をシングルで出すってことがスゴイ。

曲調は多国籍というか無国籍というか、レゲエとかインドとかヒップホップとか混ぜ込んだ闇鍋状態。歌詞にはディランとかボウイとかが出てきて、音楽好きなおじさんの嘆きとか叫びとかが表現されてる。シンセのエコー感が夏の湿っぽい感じを表現していて素晴らしい。グルーブもスゴイ。

この曲のことを言葉でいくら説明しても多分ほとんど伝わらないからとりあえず聴いてほしいです。できればヘッドホンとか良いオーディオで。

13 Yin Yang

2013年にすでにシングルとしてリリースされていた曲ですが今回のアルバムにも収録。ドラマ「最高の離婚」のED曲でしたが出演者によるダンスシーンは話題となり、その後の「恋ダンス」などの先駆けとなったというのは意外と知られていないトリビア。

サウンドとしてはサクスフォーンが特徴的な和製R&Bといった感じです。こういう曲調は桑田さんの得意分野ですね。歌謡曲と洋楽のミクスチャーみたいなの。歌詞の内容もスケベと失恋。

PVには「最高の離婚」のキャストも出演してくれています。なぜかウルトラ怪獣の姿も。なぜかは知りません。

14 あなたの夢を見ています

ポップ全開な冬ソング。桑田佳祐といえば夏!と言われがちですが桑田さんは冬の歌も結構作ってます。「白い恋人達」なんかはミリオンヒットしましたし有名ですよね。

この曲も冬ソングですが、しんみりとしたバラードではなくノリノリなポップスに仕上がってます。こうした直球ストレートなポップスをしっかり作れるからこそ、ヨシ子さんのような攻めた曲も作れるのだろうなと思います。

15 春まだ遠く

ラストを飾るのはディズニー音楽を彷彿とさせるオーケストラをバックに桑田さんが優しく、そして高らかに歌い上げるバラードです。春を待つときの弾むような寂しいようなそんな気持ちをワルツテンポのオーケストラが見事に表現しています。アレンジはおなじみ島健さん。サザンなどでも弦のアレンジをしている縁の深い方です。

これは今回のアルバムを通しての特徴なんですが日本語を重視した歌詞が非常に目立ちます。今までだったら語感重視で意味のない言葉を連ねたり英語に頼ったりしていたのを日本語でなるべく表現するように心がけたと桑田さんも語っていました。そういう点で「作詞」においても新たな挑戦をしたのが今回のアルバムだったと言えます。

還暦を過ぎてもなお挑戦をやめない桑田さんの最新アルバム「がらくた」。是非聴いてみて欲しいです。

初回限定版にはライブ映像特典

初回限定版には特典として、アルバムリリースに先立ってビルボード東京で行われたスペシャルライブの映像が収録されたブルーレイ(or DVD)がついてきます。

このライブの会場となったビルボード東京は収容人数が300人ほどということで非常に倍率の高いレアなライブとなりました。桑田さんがこの規模のライブを行うことは滅多にないので行けた方はとても運が良かったですね~。

今回の特典映像にはそんなレアライブで披露されたアルバム収録曲が8曲入っています。いくつかの曲ではライブバージョンといった感じになっていて新鮮ですので必見です。

以上!桑田佳祐の最新アルバム「がらくた」のレポートでした!初回限定版の特典映像はDVD版とブルーレイ版があるので買うときは気を付けてくださいね!もちろん内容はどちらも一緒です。

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